キャリアコンサルタントがお答えする転職アドバイス

自己PR文の書き方を教えてください。

 

自己PR文を書くにあたって、大切なことは、
未来を予感させる「共感」を武器にすることです。

本当の意味での「自己PR文」を応募書類に同封すると、強い共感を生み、

「お、ちょっと良い感じだなあ」と担当者は思い、それが

「何も書類で落とさなくてもいいな」と思わせ、

「会うだけ会ってみるか」に確実につながっていきます。

「共感」を得るための最大のポイントとは?
ほとんどの応募者は履歴書、職務経歴書を応募書類として送付します。
ここで示される学歴、職務経験、実績、発揮してきた能力などで、応募者の中で優位に立つのは、現状では本当に難しいことです。

そこで、私が示す転職方法では、もう自己PR文抜きでは応募はできない、と思っています。

しかし、ただ「自己PR文」を書いて下さい、とお願いすると、ほとんどの人は、「自己紹介文」を書いてしまい、効果の有る「自己PR文」にはなりません。

自己PR文で書類選考通過の効果が最大になるのは、採用担当者の「共感」が最大になる時です。

「共感が最大になる」時とは、熱意、とか苦労、とか、失敗の上での成功、喜び、やりがいを感じた、仕事名利に尽きる、などの事がリアルに書かれている時です。

これが書かれていると、理屈抜きで採用担当者の心を動かします。

そして、これは、長い社会人経験をお持ちの中高年の方は、必ず経験した記憶が有るはずなんです。

こんなことが有りました。
それは最近関わった、ある54才の方の例です。

この方はあるメーカーの総合職として、いろいろな仕事に関わってきました。例えばアジア方面での支店開設などの御経験もありました。
最初に履歴書、職務経歴書を拝見して、学歴的にも経歴的にもかなり優れた方だ、ということがわかりました。
ただ、総合職ゆえに「これの専門家」というものが有りません。希望職種も強い動機から出たものではありません。書類選考で不採用が続き気持ちもかなり落ち込んでいらっしゃいました。自己PR文もありません。

優れた方で何でも一通りこなせる、それ故にPRするポイントが出し難い状況です。

そこで、
「今まで一番苦労されたことは何ですか?」
「仕事の上で、もうだめだ、と思ったことを切り抜けたことはありませんか?」
と質問しました。

すると、ある国に支店開設業務で赴任した時の話をされました。
現地の役所の担当者から許認可にからんである種のリベートを要求されたこと。
本社に要求すると、そんなものは出せん、と断られたこと。
どうしようもなくなり、現地の政府高官に駄目もとで飛び込み訪問をしたこと。
そこを警備している武装した警官に入り口で拘束されたこと。必死に説明してやっと目的の高官に会うことができたこと。それが突破口となって、予定通り支店開設に漕ぎ着けたこと。

まとめるとこれだけのことになりますが、一時は命も危ないと感じたリアルな感じは、本当に凄いと思いました。
これです。今にして思えば何と無謀な、でも当時は何とかしようと必死だった、本人も忘れかけていたそんな経験と情熱が、PRポイントとして最大の「共感」を引き起こす材料になるのです。

そして、この方はこれをベースに自己PR文を作成し、めでたく内定を獲得されました。約1年に渡る失業生活でしたが、PR文を同封し始めて1ヶ月ちょうどで見事に内定されました。現在は工場の海外移転に関わる仕事で活躍されています。

このケースでは、職務経歴書で「○○国に赴任し支店開設業務に従事。2年後に帰国」としか表記されません。実際、それで応募した会社は全滅でした。

「共感」とは、履歴書、職務経歴書ではどうしても見えない部分なんです。でも、今までの仕事を振り返れば、燃えた、必死だった、という経験は、お話を伺うと必ずあります。

これができます、こういう知識が有ります、こういう成果を出しました、というPRも大切です。でも「共感」ということで言えば、熱いプロセスにこそポイントが有ると思います。

忘れかけていた熱い時間をぜひ思い出して頂き、採用側の「共感」を呼ぶ、魂の入った自己PR文を執筆して頂けたらと思います。ぜひお試し下さい。

転職相談カフェ 佐々木がお答えしました。
(トランスエージェント 提携キャリアコンサルタント)

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